2011.
12.
28
「生死」
について考えさせられた年でした。
震災のせいもあり、両親のこともあり、(年のせいもあり)、ここ数年折に触れて考えてきた「自分が死ぬ」ということについて、ちょっと突き詰めて考えてみたりなどしたのでした。
私には子供がなく、兄弟もなく、叔父叔母は全て鬼籍に入り、交流のあるいとこもおらず、平均年齢的に言っても旦那より多少は長生きするでしょうから、自分の始末は自分で付けなければならないことになります。
震災の前、私はかなり思い上がった考えを抱いていたのでした。
「誰の迷惑にもならずに一生を終えるぞ」みたいな。
でも、実際問題としてもそんなことは不可能だし、「自分にはそれができる」と考えるのも思い上がりなのかなと思うに至りました。なので、今は「多少どなたかの世話になるかと思いますが、そこのところごめんなさいね」的な気持ちになっています。その代わりといっては何ですけれど、私も、いつかどこかで、誰かのために自分のできることをしますからねと。とはいえ、できるだけ皆様に迷惑は掛けないようにしたいですが。
進路も就職も退職も翻訳の道に進む決心も結婚も、全部自分で決めてきたので、何となく心の奥に「私は1人でできるのよ」「だから誰にも迷惑をかけずに死ぬわ」という慢心があったのですが、それは、生みきちんと育ててくれた両親がいたからで、20年近くを共にした旦那がいるからで、でもって、これから(たぶん)助けてくださる方々がいるからで、決してここまで1人の力でこれたわけでも、旦那亡き後(・・・って勝手に殺してるし)1人の力だけで生きていけるわけではありません。
てなことをしみじみ考えた1年でありました。
年をとると、人間多少丸くなるようです。
で、そんな私が、「死ぬまでにこれはやらなくては」と思っていることですが。
1 最後の人間としてきちんと実家をたたむ
2 「持たない」暮らしを心掛ける
3 後悔少なく生きる
の3つです。
1はちまちま整理を始めてますけど、すでに大変の予感。時々、この先を思いボーゼン。でも、これは係累なく最後に残った1人娘の使命だと思うので、来年もぼちぼちね。
2は、「年末アマゾン」の記事を書いたヤツが何言うだと鼻で笑われてしまいそうですけど、実は、書籍以外はすでに実践中なのでした。自分で言うのも何ですが、私ってホント物欲のないヒト(その分旦那の物欲は旺盛<それはそれで心配)。
3は、実生活との兼ね合いで、我慢したり諦めたりしなければならない部分も多々あると思うので、諦めるべきは潔く諦め、譲れない部分は譲らず生きることが、自分にとって「後悔少なく生きる」ということかなとか考えています。世間はできるだけ気にせず(Reunionでは「それはジコチューのおばはんと紙一重やで~」と言われた<一理ある)、でも周りが見えなくならないように気をつけながら。
とはいえ。
別に私は人生を投げているわけでも諦めているわけでもなく、これからも翻訳続けながら、しぶとく生きていくつもりでおりまする。
こんなヤツですが、皆さん、来年もどうぞ宜しくお願い致します。
どうぞよいお年を(・・・ってまだ3日ありますけど)。
SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
について考えさせられた年でした。
震災のせいもあり、両親のこともあり、(年のせいもあり)、ここ数年折に触れて考えてきた「自分が死ぬ」ということについて、ちょっと突き詰めて考えてみたりなどしたのでした。
私には子供がなく、兄弟もなく、叔父叔母は全て鬼籍に入り、交流のあるいとこもおらず、平均年齢的に言っても旦那より多少は長生きするでしょうから、自分の始末は自分で付けなければならないことになります。
震災の前、私はかなり思い上がった考えを抱いていたのでした。
「誰の迷惑にもならずに一生を終えるぞ」みたいな。
でも、実際問題としてもそんなことは不可能だし、「自分にはそれができる」と考えるのも思い上がりなのかなと思うに至りました。なので、今は「多少どなたかの世話になるかと思いますが、そこのところごめんなさいね」的な気持ちになっています。その代わりといっては何ですけれど、私も、いつかどこかで、誰かのために自分のできることをしますからねと。とはいえ、できるだけ皆様に迷惑は掛けないようにしたいですが。
進路も就職も退職も翻訳の道に進む決心も結婚も、全部自分で決めてきたので、何となく心の奥に「私は1人でできるのよ」「だから誰にも迷惑をかけずに死ぬわ」という慢心があったのですが、それは、生みきちんと育ててくれた両親がいたからで、20年近くを共にした旦那がいるからで、でもって、これから(たぶん)助けてくださる方々がいるからで、決してここまで1人の力でこれたわけでも、旦那亡き後(・・・って勝手に殺してるし)1人の力だけで生きていけるわけではありません。
てなことをしみじみ考えた1年でありました。
年をとると、人間多少丸くなるようです。
で、そんな私が、「死ぬまでにこれはやらなくては」と思っていることですが。
1 最後の人間としてきちんと実家をたたむ
2 「持たない」暮らしを心掛ける
3 後悔少なく生きる
の3つです。
1はちまちま整理を始めてますけど、すでに大変の予感。時々、この先を思いボーゼン。でも、これは係累なく最後に残った1人娘の使命だと思うので、来年もぼちぼちね。
2は、「年末アマゾン」の記事を書いたヤツが何言うだと鼻で笑われてしまいそうですけど、実は、書籍以外はすでに実践中なのでした。自分で言うのも何ですが、私ってホント物欲のないヒト(その分旦那の物欲は旺盛<それはそれで心配)。
3は、実生活との兼ね合いで、我慢したり諦めたりしなければならない部分も多々あると思うので、諦めるべきは潔く諦め、譲れない部分は譲らず生きることが、自分にとって「後悔少なく生きる」ということかなとか考えています。世間はできるだけ気にせず(Reunionでは「それはジコチューのおばはんと紙一重やで~」と言われた<一理ある)、でも周りが見えなくならないように気をつけながら。
とはいえ。
別に私は人生を投げているわけでも諦めているわけでもなく、これからも翻訳続けながら、しぶとく生きていくつもりでおりまする。
こんなヤツですが、皆さん、来年もどうぞ宜しくお願い致します。
どうぞよいお年を(・・・ってまだ3日ありますけど)。
SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
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2011.
12.
18
私、まだ実力が伴わない段階で(特に英訳)、派遣翻訳→同じ翻訳会社の在宅翻訳(トライアルなし)という、翻訳者としてはとても幸運なスタートを切ったのですが、それでも、ここ数年で4回トライアルを受けました。
たまにはがっつり翻訳に関する記事も書かなあかんよなあと思いまして、
過去のトライアルを総括してみたりなどしました。
2006年
最初にオンサイト翻訳者として拾って頂いたA社さんからのお仕事が少し途切れがちになり危機感を感じたため(伯母の介護が有料老人ホーム入居という形で一段落してから父が入院するまでの約半年間、自分の時間もかなりできていた)、2社のトライアルを受験。
1
「常時翻訳者募集中」社さん
HPから会社指定の書式で応募。応募からトライアル原稿送付まで約1ヶ月。受験したい分野のトライアルを好きなだけ受験できるというシステム。「技術英和」「技術和英」「医薬英和」の3課題で受験。課題提出までの期限は約3週間。課題提出から結果連絡まで約1ヶ月。合格。守秘義務契約書など書類のやり取りに約10日。最初の案件打診まで約2週間。
* 医薬分野のお仕事は1度きり(医療機器)。当時は今にも増して修行が足りなかったと思うが、登録翻訳者にも、「すぐにもお仕事を回したい」「テキトーな案件があれば力量チェックも兼ねて」(←技術分野は多分このレベルかと・・・)「一応合格点(最低ライン)」(←医薬分野はこのレベルかと・・・)などのランク付けがあるんだろうなと推測。
* この翻訳会社さんとは、介護だの一時オンサイト復帰だの、こちらの勝手な都合による休眠/ペースダウン期間を経て何となく疎遠になってしまった。
2
「ディレクトリ経由」社さん
たぶん皆さんもよくご存知の翻訳者ディレクトリの「翻訳者募集中」ページで発見、指示に従って応募。応募からトライアル原稿送付まで約1週間。同社指定のトライアル課題を受験(「技術分野」指定の募集だったため、技術英和・和英)。課題提出までの期限は約3週間。課題提出から結果連絡まで約2週間。合格。守秘義務契約書など書類のやり取りに約10日。最初の案件打診まで約10日。
* その後、休眠・ペースダウン期間も暖かく見守って頂いて(たぶん)、今に至る。
2011年
1年発起して、医薬分野のトライアルに挑戦。
3
2の「ディレクトリ経由」社さんの医薬翻訳部門
メールで医薬分野のトライアルを受けたい旨連絡。既に登録済みのため応募プロセスはなし。メールからトライアル原稿送付まで1週間弱。同社指定のトライアル課題を受験(和英はまだ自信がなかったため英和のみ申告)。課題提出までの期限は約3週間。課題提出から結果連絡まで約2週間。合格。書類やり取りなし。最初の案件打診まで1週間弱。
* 「常時翻訳者募集中」状態への応募であるため、本来なら、全てにもっと時間が掛かったと思うが、登録翻訳者ということで、かなり短時間でやって頂けた感じ。コーディネータさんが、こちらの得手不得手、家庭の事情など全てを含んでおられるため、最初の案件も選びやすく、従って初打診までの時間も短かったと思う。
4
「アメリア経由」社さん(医薬専門の翻訳会社さん)
いちおー、アメリア会員なんです(退会忘れを続けているというのが現実ですけど<ここに至ってやっと役に立ってくれた感じ)。アメリアの配信メールで発見。アメリア経由で経歴&自己アピール書(正確な名称は忘れた)を送付。すぐにアメリア経由で「トライアルを受けてほしい」との返信あり。受諾のメールを送ると、これまたすぐに、トライアル原稿が送られてきた。同社指定のトライアル課題を受験(英和・和英両方との指定)。課題提出までの期限は約3週間。課題送付からは、「アメリア経由」社との直接やり取りになった(たぶん<物忘れ激しい今日この頃)。課題提出から結果連絡まで2日。合格。守秘義務契約書など書類のやり取りに約1週間。最初の案件打診は登録完了後すぐ。
* 全てのプロセスが驚異的に早いが、アメリア経由だと全てがそうなのか、今回「急募」だったので(初打診も含め)超特急だったのかは不明。
* アメリアの募集はクラウン会員限定のことが多いが、今回はクラウン指定もあったが、「講座修了者も応募可」(いちおーフェローの講座終了してます)とあったので、応募した。
* 最初の案件打診が早かったのは、密かに、「技術系のバックグラウンドがあるので、医療機器は専門性が高いもの以外どんなものでもお手伝いできると思う」と「ニッチやりまっせ(?)」をアピールしたのが奏功したのじゃないかと思っている(そのようなわけで、以後、ほぼ医療機器専従です)。
実際に応募するまでは、どの会社のHPもしっかり読みました(特に翻訳に対する考え方とか、顧客への対応とかの部分)。まあ、HPなので、よいことしか書いてないとは思うのですが、「共感できる」と思う部分がなければ応募しなかったかもしれません。ある意味、就職と同じかもですね(←自分の場合)。自分で掴み取る「ご縁」かもしれません(就職活動中、首尾よく面接まで漕ぎ着けた会社からは、よく「今回はご縁がなかったっということで」とか言われたもんです)。
こちらからのメールの内容・言葉遣いにも気を遣いましたが、翻訳会社さんからのメールの内容・言葉遣いも(エラソーに)チェックさせて頂きました。あまりに横柄だったり言葉遣いがおかしかったり必要な情報の漏れが多かったりしたら、そこから先に進まなかったかもしれません。実際のやり取りはメールが基本となりますから、やっぱりそこで気持ちよくお仕事したいですもんね。幸い、どの会社も、メールの内容はきちんとしたものでした(・・・ってあたり前か)。その後、疎遠になった「常時募集中」社さんも含め、コーディネータさんとは気持ちよくお仕事をさせて頂きました/頂いています。
今後もよい関係が続けられるよう、老眼と戦いつつ精進していきたいと思います。
ちゃんちゃん。
SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
たまにはがっつり翻訳に関する記事も書かなあかんよなあと思いまして、
過去のトライアルを総括してみたりなどしました。
2006年
最初にオンサイト翻訳者として拾って頂いたA社さんからのお仕事が少し途切れがちになり危機感を感じたため(伯母の介護が有料老人ホーム入居という形で一段落してから父が入院するまでの約半年間、自分の時間もかなりできていた)、2社のトライアルを受験。
1
「常時翻訳者募集中」社さん
HPから会社指定の書式で応募。応募からトライアル原稿送付まで約1ヶ月。受験したい分野のトライアルを好きなだけ受験できるというシステム。「技術英和」「技術和英」「医薬英和」の3課題で受験。課題提出までの期限は約3週間。課題提出から結果連絡まで約1ヶ月。合格。守秘義務契約書など書類のやり取りに約10日。最初の案件打診まで約2週間。
* 医薬分野のお仕事は1度きり(医療機器)。当時は今にも増して修行が足りなかったと思うが、登録翻訳者にも、「すぐにもお仕事を回したい」「テキトーな案件があれば力量チェックも兼ねて」(←技術分野は多分このレベルかと・・・)「一応合格点(最低ライン)」(←医薬分野はこのレベルかと・・・)などのランク付けがあるんだろうなと推測。
* この翻訳会社さんとは、介護だの一時オンサイト復帰だの、こちらの勝手な都合による休眠/ペースダウン期間を経て何となく疎遠になってしまった。
2
「ディレクトリ経由」社さん
たぶん皆さんもよくご存知の翻訳者ディレクトリの「翻訳者募集中」ページで発見、指示に従って応募。応募からトライアル原稿送付まで約1週間。同社指定のトライアル課題を受験(「技術分野」指定の募集だったため、技術英和・和英)。課題提出までの期限は約3週間。課題提出から結果連絡まで約2週間。合格。守秘義務契約書など書類のやり取りに約10日。最初の案件打診まで約10日。
* その後、休眠・ペースダウン期間も暖かく見守って頂いて(たぶん)、今に至る。
2011年
1年発起して、医薬分野のトライアルに挑戦。
3
2の「ディレクトリ経由」社さんの医薬翻訳部門
メールで医薬分野のトライアルを受けたい旨連絡。既に登録済みのため応募プロセスはなし。メールからトライアル原稿送付まで1週間弱。同社指定のトライアル課題を受験(和英はまだ自信がなかったため英和のみ申告)。課題提出までの期限は約3週間。課題提出から結果連絡まで約2週間。合格。書類やり取りなし。最初の案件打診まで1週間弱。
* 「常時翻訳者募集中」状態への応募であるため、本来なら、全てにもっと時間が掛かったと思うが、登録翻訳者ということで、かなり短時間でやって頂けた感じ。コーディネータさんが、こちらの得手不得手、家庭の事情など全てを含んでおられるため、最初の案件も選びやすく、従って初打診までの時間も短かったと思う。
4
「アメリア経由」社さん(医薬専門の翻訳会社さん)
いちおー、アメリア会員なんです(退会忘れを続けているというのが現実ですけど<ここに至ってやっと役に立ってくれた感じ)。アメリアの配信メールで発見。アメリア経由で経歴&自己アピール書(正確な名称は忘れた)を送付。すぐにアメリア経由で「トライアルを受けてほしい」との返信あり。受諾のメールを送ると、これまたすぐに、トライアル原稿が送られてきた。同社指定のトライアル課題を受験(英和・和英両方との指定)。課題提出までの期限は約3週間。課題送付からは、「アメリア経由」社との直接やり取りになった(たぶん<物忘れ激しい今日この頃)。課題提出から結果連絡まで2日。合格。守秘義務契約書など書類のやり取りに約1週間。最初の案件打診は登録完了後すぐ。
* 全てのプロセスが驚異的に早いが、アメリア経由だと全てがそうなのか、今回「急募」だったので(初打診も含め)超特急だったのかは不明。
* アメリアの募集はクラウン会員限定のことが多いが、今回はクラウン指定もあったが、「講座修了者も応募可」(いちおーフェローの講座終了してます)とあったので、応募した。
* 最初の案件打診が早かったのは、密かに、「技術系のバックグラウンドがあるので、医療機器は専門性が高いもの以外どんなものでもお手伝いできると思う」と「ニッチやりまっせ(?)」をアピールしたのが奏功したのじゃないかと思っている(そのようなわけで、以後、ほぼ医療機器専従です)。
実際に応募するまでは、どの会社のHPもしっかり読みました(特に翻訳に対する考え方とか、顧客への対応とかの部分)。まあ、HPなので、よいことしか書いてないとは思うのですが、「共感できる」と思う部分がなければ応募しなかったかもしれません。ある意味、就職と同じかもですね(←自分の場合)。自分で掴み取る「ご縁」かもしれません(就職活動中、首尾よく面接まで漕ぎ着けた会社からは、よく「今回はご縁がなかったっということで」とか言われたもんです)。
こちらからのメールの内容・言葉遣いにも気を遣いましたが、翻訳会社さんからのメールの内容・言葉遣いも(エラソーに)チェックさせて頂きました。あまりに横柄だったり言葉遣いがおかしかったり必要な情報の漏れが多かったりしたら、そこから先に進まなかったかもしれません。実際のやり取りはメールが基本となりますから、やっぱりそこで気持ちよくお仕事したいですもんね。幸い、どの会社も、メールの内容はきちんとしたものでした(・・・ってあたり前か)。その後、疎遠になった「常時募集中」社さんも含め、コーディネータさんとは気持ちよくお仕事をさせて頂きました/頂いています。
今後もよい関係が続けられるよう、老眼と戦いつつ精進していきたいと思います。
ちゃんちゃん。
SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
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- トライアル・Sayoの場合 (2011/12/18)
- なかなか思い通りには (2011/12/01)
- Additionalに悩む (2011/11/22)
2011.
12.
06
5月頃に、「口を開かなくなって」老衰が進んだため、「父も今年見送ることになるかも」という記事を書いたのですが、どーして、どーして、この頑丈な老人は再び甦り、このまま行けば無事に年を越せることになりそうです。まあ、老人なので、ひと月の間に何が起こるか分かりませんが。
現在、もう食器を持ち上げる力は殆どなく、持ち上げられた場合でも、とにかく一気に掻き込もうとしてむせてしまうので、食事は介助です。「できることは自分でやる」が理想で、スタッフさんも様々に工夫してそう努めては下さるのですが、食事については、一度吸引のお世話になったこともあり、安全重視ということで、全介助になりました。今のところ、「口を開く」元気はあるようです。
今、私が一番懸念しているのは、昔から快食快便だった父が、便秘がちになってしまったこと。どうかすると、1週間くらい便が出ないこともあり、普段量を調整して服用中のマグミットに加え、別の緩下剤を使用することもあるようです。たぶん腸の働きが落ちてきているのだと思うのですが、そうなると怖いのが、老人に多い麻痺性腸閉塞。伯母も、腸閉塞→腸管破裂→敗血症で、2週間ほどの入院の後に亡くなりました。父も伯母同様、普段と違う症状を自ら訴えることはできないので、スタッフ&看護師さんに、便秘が長く続く時は注意して頂くようお願いしています。
そんなこんな、もう私のことさえ認識できないらしい父ですが(見慣れた顔という認識はあるらしい)、以前は、好奇心の強い、本好きな、自分に厳しいかくしゃくたる老人でした。その父が、目の前にある食事を口に運んで貰うまでの、ほんのちょっとした時間が待てなくて、手掴みで食べようとかするわけです(食器重たいもんで~)。そんな父の現在のありようを受け入れるまでには成長(?)できた私でございますが、「そんな姿で生き続けることは、父にとって幸せなことなのか?」「こんな姿で生きていることにどんな意味があるのか?」という思いとは、未だに日々葛藤しております。これは、娘としての「長生きしてほしい」という気持ちとは、また別のところにある正直な気持ちです。
まあ、このまま、答えは出ずに行くかと思うのですが、最近思うことは、「どんな形であれ、最後の瞬間が来るまで生き続けることが、ヒトとして生を受けたことに対するけじめなのではないか」ということと、「最後は、家族だったり周囲の人たちだったりに、形にならない『何か』を残すために生きるのではないか」ということ。
こんなことを考えるだけの余裕ができたってことなんでしょうかねえ。
こちらをずっと読んで下さっている方はご存知の通り、母親とは色々あったSayoでございますが、その母の死に至るまでの日々は、いったい私に何を残してくれたのだろうと、実家の仏壇の前で手を合わせながら、ふと物思いにふけったりもする今日この頃です。
ちょっと哲学的になってみたりしました。
(根が俗人ですから、長くは続かないかと思いますが)
SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
現在、もう食器を持ち上げる力は殆どなく、持ち上げられた場合でも、とにかく一気に掻き込もうとしてむせてしまうので、食事は介助です。「できることは自分でやる」が理想で、スタッフさんも様々に工夫してそう努めては下さるのですが、食事については、一度吸引のお世話になったこともあり、安全重視ということで、全介助になりました。今のところ、「口を開く」元気はあるようです。
今、私が一番懸念しているのは、昔から快食快便だった父が、便秘がちになってしまったこと。どうかすると、1週間くらい便が出ないこともあり、普段量を調整して服用中のマグミットに加え、別の緩下剤を使用することもあるようです。たぶん腸の働きが落ちてきているのだと思うのですが、そうなると怖いのが、老人に多い麻痺性腸閉塞。伯母も、腸閉塞→腸管破裂→敗血症で、2週間ほどの入院の後に亡くなりました。父も伯母同様、普段と違う症状を自ら訴えることはできないので、スタッフ&看護師さんに、便秘が長く続く時は注意して頂くようお願いしています。
そんなこんな、もう私のことさえ認識できないらしい父ですが(見慣れた顔という認識はあるらしい)、以前は、好奇心の強い、本好きな、自分に厳しいかくしゃくたる老人でした。その父が、目の前にある食事を口に運んで貰うまでの、ほんのちょっとした時間が待てなくて、手掴みで食べようとかするわけです(食器重たいもんで~)。そんな父の現在のありようを受け入れるまでには成長(?)できた私でございますが、「そんな姿で生き続けることは、父にとって幸せなことなのか?」「こんな姿で生きていることにどんな意味があるのか?」という思いとは、未だに日々葛藤しております。これは、娘としての「長生きしてほしい」という気持ちとは、また別のところにある正直な気持ちです。
まあ、このまま、答えは出ずに行くかと思うのですが、最近思うことは、「どんな形であれ、最後の瞬間が来るまで生き続けることが、ヒトとして生を受けたことに対するけじめなのではないか」ということと、「最後は、家族だったり周囲の人たちだったりに、形にならない『何か』を残すために生きるのではないか」ということ。
こんなことを考えるだけの余裕ができたってことなんでしょうかねえ。
こちらをずっと読んで下さっている方はご存知の通り、母親とは色々あったSayoでございますが、その母の死に至るまでの日々は、いったい私に何を残してくれたのだろうと、実家の仏壇の前で手を合わせながら、ふと物思いにふけったりもする今日この頃です。
ちょっと哲学的になってみたりしました。
(根が俗人ですから、長くは続かないかと思いますが)
SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
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- 手続き進捗 (2012/02/04)
- プチご無沙汰の間に (2012/01/17)
- その後の父 (2011/12/06)
- 百ケ日 (2011/07/14)
- 全部戸籍 (2011/05/13)
2011.
12.
01
いかない、というのは頂くお仕事のお話。
喪中はがきは先週書き上げて、
郵便局でひたすら料金別納スタンプ押して
無事投函いたしました。
ついでにお歳暮の手配も済ませました。
実家の植木の剪定作業も先週終了し、
(私は立ち会うだけで仕事は植木屋さんがしてくれるんですけど)
これであと懸案事項は大掃除だけとなりました。
・・・達成感(感涙)。
そんなこんなで魔が差したのでありましょう。
ついAmazonさんで参考書など注文してしまいました。
人差し指が確定キーをぽちっとな。
というわけで、先週注文したのは、
整形外科&金属バイオマテリアル関連の辞書&書籍です。
このところ、大きいのやら小さいのやら、
その分野の案件が続いておりましたので。
注文した書籍自体は、発行元出版社のHPで
内容や目次を何度も確認し悩んだ挙句(それなりのお値段なので)
「よし買うぞ」と購入したものなので、
届いた書籍の内容には満足しているのですが、
そうしたら、以降、それ関係のお仕事が
ぱたっと止まってしまっています。
その前は暫く循環器系のお仕事が続いたので
その分野の参考書を2冊ほど購入し、
「まいったか(?)、さあ来いや」
と手ぐすね引いて待っていたのですが、
以降、それ関係のお仕事はぱたっと止まってしまいました。
その前は(まだ続くのか<自分)
やはり医療機器の材料の化学分析のお仕事が2~3度続き、
化学分析は数多い苦手分野のひとつですので、
次にどんな案件の打診があってもびびらなくて済むよう、
参考書籍を購入したのですが、
以降、化学分析関連のお仕事はありません。
世の中はそういうものですかねえ。
(単に「ニッチ翻訳者の典型」なだけという説もある)
これは決して文句や愚痴ではなく、
私にとってはどんなお仕事も興味深いものです。
(頂けることに感謝・・・できるのは修羅場が終わった後ですが)
で、整形外科のあとは、
現在、鋭意動物実験と格闘中です。
このテは苦手とご存知でいらっしゃるので、
機械試験系のお仕事は、かなり情け容赦なく、
がしっとお仕事を振ってこられる
声馴染みのコーディネータさんも、
長目の納期に参考資料まで付けて下さいます。
ので、本当に助かるのですが、参考資料に目を通すのも大変。
とはいえ、そうやって頂いた参考資料は
どれも質の高い翻訳文で、
「こういう言葉を使うのか~(目からウロコ)」
と感心したり(している暇はないんですけど)
「私には絶対これだけの文章は書けんわ~」
と落ち込んだり(している暇もないんですけど)。
万が一にも、又同様の案件の打診を頂くことがあってもよいようにと、
時間のある限り、せっせと秀丸登録しています。
私もいつか、こういう参考資料になるような訳文を書きたいものです
(「10年やっとってその台詞はないやろ」はよく分かっておりますが、
自戒もこめまして)。
そんなこんなで購入した書籍の一部は↓(こんな)感じ。
ご参考まで。
「基礎からわかる機器分析」(森北出版) 2600円
お仕事で苦しんだ分析法の説明が分かりやすく記されていたので購入。
他の分析法も結構分かりやすく書かれているので、
調査の旅に出る基礎知識を得るのに役立ちそう。
今後役に立つかどうかは不明ですが・・・安心賃。
「マウス実験の基礎知識」(オーム社) 3800円
そういえば、動物実験に関する参考書が全然ないよなあと夏頃発作的に購入。
冬になってから役に立つとは~。
今回、系統とか飼育環境とかに使用される訳語を確認するのに役立ちました。
ま、この「系統」のお仕事もこれで終わりかもしれませんが。
「金属バイオマテリアル」(コロナ社) 2400円
この分野で、広く浅く知識を得るのに役立ちそうな書籍。
個人的には、付録の「機械的性質」「腐食の基礎」の説明、
医療機器試験に関するISO & ASTM規格一覧が嬉しい。
「整形外科学用語集」(南江堂) 4400円
英和和英両引き。説明はないので訳語確認しか使えませんが、
整形外科学会編なので、訳語の信頼性は高そうです。
どこまで役立つかはまだ不明ですがCD-ROM付き。
そして懐の寒いSayoであった。
SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
喪中はがきは先週書き上げて、
郵便局でひたすら料金別納スタンプ押して
無事投函いたしました。
ついでにお歳暮の手配も済ませました。
実家の植木の剪定作業も先週終了し、
(私は立ち会うだけで仕事は植木屋さんがしてくれるんですけど)
これであと懸案事項は大掃除だけとなりました。
・・・達成感(感涙)。
そんなこんなで魔が差したのでありましょう。
ついAmazonさんで参考書など注文してしまいました。
人差し指が確定キーをぽちっとな。
というわけで、先週注文したのは、
整形外科&金属バイオマテリアル関連の辞書&書籍です。
このところ、大きいのやら小さいのやら、
その分野の案件が続いておりましたので。
注文した書籍自体は、発行元出版社のHPで
内容や目次を何度も確認し悩んだ挙句(それなりのお値段なので)
「よし買うぞ」と購入したものなので、
届いた書籍の内容には満足しているのですが、
そうしたら、以降、それ関係のお仕事が
ぱたっと止まってしまっています。
その前は暫く循環器系のお仕事が続いたので
その分野の参考書を2冊ほど購入し、
「まいったか(?)、さあ来いや」
と手ぐすね引いて待っていたのですが、
以降、それ関係のお仕事はぱたっと止まってしまいました。
その前は(まだ続くのか<自分)
やはり医療機器の材料の化学分析のお仕事が2~3度続き、
化学分析は数多い苦手分野のひとつですので、
次にどんな案件の打診があってもびびらなくて済むよう、
参考書籍を購入したのですが、
以降、化学分析関連のお仕事はありません。
世の中はそういうものですかねえ。
(単に「ニッチ翻訳者の典型」なだけという説もある)
これは決して文句や愚痴ではなく、
私にとってはどんなお仕事も興味深いものです。
(頂けることに感謝・・・できるのは修羅場が終わった後ですが)
で、整形外科のあとは、
現在、鋭意動物実験と格闘中です。
このテは苦手とご存知でいらっしゃるので、
機械試験系のお仕事は、かなり情け容赦なく、
がしっとお仕事を振ってこられる
声馴染みのコーディネータさんも、
長目の納期に参考資料まで付けて下さいます。
ので、本当に助かるのですが、参考資料に目を通すのも大変。
とはいえ、そうやって頂いた参考資料は
どれも質の高い翻訳文で、
「こういう言葉を使うのか~(目からウロコ)」
と感心したり(している暇はないんですけど)
「私には絶対これだけの文章は書けんわ~」
と落ち込んだり(している暇もないんですけど)。
万が一にも、又同様の案件の打診を頂くことがあってもよいようにと、
時間のある限り、せっせと秀丸登録しています。
私もいつか、こういう参考資料になるような訳文を書きたいものです
(「10年やっとってその台詞はないやろ」はよく分かっておりますが、
自戒もこめまして)。
そんなこんなで購入した書籍の一部は↓(こんな)感じ。
ご参考まで。
「基礎からわかる機器分析」(森北出版) 2600円
お仕事で苦しんだ分析法の説明が分かりやすく記されていたので購入。
他の分析法も結構分かりやすく書かれているので、
調査の旅に出る基礎知識を得るのに役立ちそう。
今後役に立つかどうかは不明ですが・・・安心賃。
「マウス実験の基礎知識」(オーム社) 3800円
そういえば、動物実験に関する参考書が全然ないよなあと夏頃発作的に購入。
冬になってから役に立つとは~。
今回、系統とか飼育環境とかに使用される訳語を確認するのに役立ちました。
ま、この「系統」のお仕事もこれで終わりかもしれませんが。
「金属バイオマテリアル」(コロナ社) 2400円
この分野で、広く浅く知識を得るのに役立ちそうな書籍。
個人的には、付録の「機械的性質」「腐食の基礎」の説明、
医療機器試験に関するISO & ASTM規格一覧が嬉しい。
「整形外科学用語集」(南江堂) 4400円
英和和英両引き。説明はないので訳語確認しか使えませんが、
整形外科学会編なので、訳語の信頼性は高そうです。
どこまで役立つかはまだ不明ですがCD-ROM付き。
そして懐の寒いSayoであった。
SayoのBackgroundについては「はじめに」カテゴリの記事をご参照ください。
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