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2018. 12. 21  

「日本人のための日本語文法入門」(原沢伊都夫、講談社現代新書 2012年第1刷)
副題:これだけは知っておきたい日本語の基本

寄り道しながらやっと読了。


目次
はじめに
第1章 学校で教えられない「日本語文法」
第2章 「主題と解説」という構造
第3章 「自動詞」と「他動詞」の文化論
第4章 日本人の心を表す「ボイス」
第5章 動詞の表現を豊かにする「アスペクト」
第6章 過去・現在・未来の意識「テンス」
第7章 文を完結する「ムード」の役割
第8章 より高度な文へ、「複文」
あとがき
参考文献


特に難しいことは書いてないです。肩肘はらずに読める本だと思います。
でも、(あくまで個人的な感覚ですが)フォーラムやセミナーなどで学んだことがコンパクトにまとまっていて(完全に同じというわけではありませんが<念のため)、「あの話はこういうことだったのか」と整理整頓できる感じ。

テンス、アスペクト、ムードを含め、少し前までは特に意識することなく(でもだいたいにおいて正しく)使用してきた多くの事柄が、本書を読み終わったあと、自分の中で「収まるべきところに収まった」という感じです(てか今さらかよ<自分)。

それらが英日でどう違うのか、どのような文化背景の上に違いが生じたのかを「意識する」ことで、逆に、「では同じ部分は何か」を意識するようにもなります。同じ部分を整理した上で、もう一度「違う部分」に目を向ける。「述語から読む・訳す」でT橋(さ)さんが仰っていたこととも通じるような気がします。具体的に自分の頭で考えたので、抽象論として理解していたものが、「こういうことだったのか」とちょっと霧が晴れた感じ(てか今さらかよ<自分)。

参考文献も充実。
もちろん、多ければいいというものでもありませんが、(本文の内容が一般的な噛み砕いた内容であれ専門的な内容であれ)きちんと参考文献が記載されているものは好感がもてます。

私は時間が掛かってしまいましたが、本来さくっと読めるはずの本なので、興味を持たれた方は手にとってみてください。管理人さんのお勧め本にも入ってました(と思う<ちょっと記憶が曖昧でスイマセン)。
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Sayo

Author:Sayo
医療機器和訳
循環器植込み系など好物
還暦を前に書籍翻訳メインにシフト中
(希望的観測)
『患者の話は医師にどう聞こえるのか』共訳
翻訳は楽しく苦しく難しい
記事は書きたいことを黙々と
セミナー聴講感想・翻訳・書籍紹介・独白など
(2021年10月現在)

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